2014年4月24日木曜日

心得 第二十五 「階級制厳しい出家と侍」

年功序列に甘えるなの一項で、「出家と侍」は似ているとして、比較検討する。

《昔からひとくちに、「出家と侍」といいつけてきたのは、どういうわけであろうかと考えたところ、なるほど出家と侍とは互いに似通ったとこらが見受けられる。 例えば、禅宗の方で、何々蔵主、何々首座などと呼ばれているのは、一般の僧であって、出先、末端の部署で組に所属している一般の武士と同格である。次に一段、階級が変わって単寮、西堂などと呼ばれているのは、武家でいえば目付、あるいは使い役組、徒士組などの組頭などの任にあるものと同じである。さらに同じ出家とはいっても、色のついた法衣を身に纏い、手には払子、竹箆を持って多くの弟子たちに説法するほどの人を長老、和尚などというが、これは武家にあてはめれば、わが家の指物を立て、陣羽織、采配などを許されて士卒を指揮し、合戦の命令を下す士大将、足軽大将、あるいは弓矢の六奉行(武者奉行、旗奉行、長持奉行、各二人の総称)などと呼ばれる武士と同じようなものである。このような点を考え合わせてみると、仏門と武門とは、そのしきたりから見て互いに似たところがあるので、「出家と侍」などというのであろうか。》
次のような階級的対応、階級制度があり、仕来りが似ていることから「出家と侍」などというのであろう。
  何々蔵主、何々首座    ⇔    出先、末端の部署
  単寮、西堂          ⇔    目付、あるいは使い役組、徒士組などの組頭
  長老、和尚          ⇔    士大将、足軽大将、あるいは弓矢の六奉行
  仏門の仕来り        ⇔    武門の仕来り

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