健康とは何かを考える

くらしナビ・ライフスタイル:健診結果、どう読み取るか - 毎日新聞」は次にように報じた。(一部掲載)
  • 戸惑う「要注意」
    まず、「要注意」に関してだが、サラリーマンの健康診断結果データの分析を行っている「ニッセイ基礎研究所」の村松容子研究員は「『要注意』は非常に定義があいまい。すぐに治療を始めねばならない状態とは限らない」と指摘する。検査項目によっては前日の食事内容に影響されるものもある。
  • 病院で基準に違い
    「脈拍数が変わるように同じ人間でも検査数値は一定ではなく、細かい増減を気にする必要はない。だが、同じ病院で受けて、前回のBからCに悪化するなど、判定区分が変わるほどの変化には注目してほしい」と促す。
さらに、「続報真相 人間ドック新基準の波紋 「健康」と「病気」の境目どこに? - 毎日新聞」が出るに及んで、日頃から「医者は病気は治せても、健康を養うことを知らない」という持論をもつ私としては、「我が意を得た」気持である。医者にとっては「健康とは、病気でない状態」に過ぎない。
病名がつけられない身体が健康体ということになり、症状が判別できないときには、神経失調であることになる。
しかし、神経失調というが、正調とは何だろうか。神経が何も感じない時の自覚症状がない状態と、神経が正常に働いていて自覚症状がない状態とどう見分けるのか?
現代はストレス過多の時代である。神経過敏では精神安定を図ることが難しい状況だ。防衛機制が働き、神経を麻痺させ、機能を低下させてバランスをとることが常態となっている。とすれば、問題解決の方法は外部のストレスを軽減することにある。神経機能が十全に働くように、ストレス耐性をつけること、それは健康増進であり、病気の治療ではないはずである。問題は、病名がつかなければ、治療できず、治療しなければお金にならないことである。医者は病気を求めている。『平気でうそをつく人たち』は「軍・軍人」について、その特性を分析し、「戦争・戦時を期待する」特性があることを明らかにした。「医療・医者」についても、同様のことが謂える。
医療機関・医者というものは病気があることによって活気づくものなのである。

「医は仁術である」「白衣の天使」など、聖人・聖女を擬装し、健康人を医療づけ・薬漬けにしていることはどれくらいあるのであろうか。
「ありません、あったとしても誤差の範囲です」などといわれては困るのだ。
患者観察を通して、副作用を早期検出!!―ここまで進んだ“薬薬連携”は次のように、改善が進んでいると謂う、
患者に安心で安全な薬物治療を提供するためには、医師と薬剤師が、それぞれの役割を理解しながら協力する必要がある。患者の病気を診断し、その診断に基づいて治療方針を決める医師は、「治療効果」に注目する傾向が強い。そして、薬物治療を選択した場合には、程度の差はあるが、必ずといっていいほど「副作用」を伴う。副作用によっては、治療の継続が困難になったり、それが原因で、死に至ったりすることもある。近年、薬理作用の強い薬剤、あるいは、日本人での臨床試験データが少ないまま発売される新薬が増えており、副作用を監視する必要性が高まっている。そのため、薬剤師は、患者の安全確保のため、「副作用」に注目することで、役割の上で医師との良好なバランスを取ることができる。
日本薬剤師会(日薬)の児玉孝会長は29日、都内で記者会見を開き、東京女子医大病院が抗がん剤や免疫抑制剤などのハイリスク薬を院内処方に戻したことについて、「(同病院の件は)正確には
分からないが、もしも薬価差益を得る目的なら悲しい話であり、いかがなものか」と述べ、医薬分業の必要性を強調した。
報じていることも事実である。
人工透析医のための患者づくりが行われているとの告発もあった。

続報真相 人間ドック新基準の波紋 「健康」と「病気」の境目どこに? - 毎日新聞から、要点を抜粋し、問題を解明する。
迷惑をこうむり、犠牲となるのは医療関係者以外の国民である。それは必ずしも患者ではないのである。健康・医療分野と名前を結合することで、市場も統合されていくのであろうか。
◇高血圧やコレステロール 医療費2兆円減の試算も


  • 学会と健康保険組合連合会が共同で示したのは、健診の検査27項目の新基準範囲。特に注目されたのが血圧とコレステロールだ。何しろ高血圧、高コレステロールの患者は全国で推定7000万人以上おり、関連医療費は3兆円を超す。 
  • 現在の高血圧の診断基準は「最高血圧140以上か最低血圧90以上」だが、新範囲では最高147、最低94までは「健康」になる。LDL(悪玉)コレステロールも今の診断基準は「140以上」が脂質異常症だが、新範囲では男性は178まで、女性は45〜64歳なら183まで、65歳以上は190までが「健康」だ。 
  • 「年を取ればコレステロールも血圧も自然に上がるのに、今の基準は考慮していない。加齢や男女差を反映した基準が必要だ」。山門さんは新範囲を作った理由をこう説明した。未公表だったが、血圧の男女・年齢別の数値=左の表=もある。高齢者になるほど範囲は広がり、70代後半なら最高血圧160も範囲内だ。医師間に以前からあった、高齢者の血圧を「年齢+90」まで正常と見る考えに近い。 
  • 薬代は年間約3500億円。大櫛(おおぐし)陽一・東海大名誉教授(医療統計学)は「診察代などを含め、医療費は最大で年間1兆3000億円」と試算する。他に、薬は飲んでいないがLDLコレステロールが現行基準以上の人が約2000万人いる。 
  • 一方、降圧剤の服用者は約2200万人で、70代では過半数が飲んでいる。医療費は最低でも年間約1兆9000億円。別に病院外薬局での薬代が数千億円あり、合計は軽く2兆円を超す。薬なしの人も含め患者は推定4300万人だ。 
  • これに対し、現行基準を掲げる動脈硬化学会は「日本国民の健康に悪影響を及ぼしかねない危険なもの」と新範囲への批判を発表した。 
  • ただ現基準の「LDL140以上」が妥当だといえる理由を聞くと「それはノーアンサー」。答えが存在しない、というのだ。発症率はコレステロールの上昇と共に少しずつ上がり「正常」と「病気」の境目を分ける決め手はないという。 
  • 寺本さんは「脂質異常症なら薬で治療するとは限らない。私は50代、60代の女性を治療せず帰すことが多い」と話す。 
  • 九州大の馬場園明教授(医療経営、臨床疫学)らはコレステロール降下薬の効果を試算し、07年に論文を発表した。男性で4200〜6800人、女性で1万1000〜1万8000人が薬を1年間飲むと、男女各1人が「心筋梗塞による死亡」を免れる。この人数の薬代は男性で計2・5億〜4・1億円、女性は6・4億〜10・5億円。さらに心筋梗塞以外の死因も含めた「総死亡」で見ると服薬で死者数は減らず、むしろ増えるとの結果だった。 
  • 心筋梗塞を世界一起こしにくい日本人女性が世界一多くコレステロール降下薬を飲んでいる」と指摘。「50歳未満で糖尿病のない女性は心筋梗塞をまず起こさないからコレステロールを測るべきでない。50歳以上も糖尿病などリスクがなければLDL180〜200で問題ない。男性はリスクなしで160、あれば140程度を基準に診療している」と言う。 
  • 高血圧学会は「(新範囲の)血圧値『正常』の一部には(現行基準の)『要再検査』『要治療』が含まれている」と声明を出した。 LDLコレステロール同様、健康と病気の境を分ける決め手はない、とも。 
  • さらに「高血圧学会は脳卒中、動脈硬化学会は心筋梗塞だけを考えている。がんなど全死因を考えて基準を作るべきだ」と訴える。 
  • 名郷さんは「降圧剤を使うのは最高血圧160以上が目安」との見解だ。それ以下、140〜159の人が脳卒中になる率は年齢などで違うが、例えば年0・3%なら薬を飲めば0・2%に減る程度という。そして「患者の事情次第で、家族の介護役で絶対に脳卒中になりたくないなら薬を飲めばよいし、薬代よりおいしい食事との考えもある。薬を飲む場合、飲まない場合の発症率を医師に聞き判断してほしい」と語る。

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