君主制・軍国主義の日本を表象する『菊と刀』は、立憲君主制の日本が歩んだ近代化を総評し、「自由」によって民主国家を建設せよと説く。
その骨子は次のようなものである。
明治維新により、「各々その所を得」 た日本人は、 近代化に向けてスタートした。
しかし、過去と世間に負い目を負う日本人は、義理に縛られ、汚名を濯ぐ事を旨とし、過去となった真の尊厳を求める。それは徳のジレンマとして現れる。
結果として修養・自制という擬装を生んだ。修養・自制は高邁な思想と同時に、狂気も生み、軍国主義者に牛耳られる帰結となった。
新たな日本には、自省を墨守する必要はない、社会の束縛・擬装から解放され、自ら自由を選択し、自己責任の徳を以って民主国家を実現せよという。

0 件のコメント:
コメントを投稿