2015年8月16日日曜日

心得 第百八 「勝敗の責任を一身に負う」

戦略進言の責任は重大の一項で「敗戦の際は討死でつぐないを」へと続くものである。

《武芸の道の修行に熱心な武士が兵法を学んで、軍法、戦法の奥義までも学びつくし、主君、大将のおほめに預り、お取り立てを頂いて、そのお家の軍師となって日頃からそのような口をきいているうちに、いざ不慮の変事ということとなり出陣となった時、家老、年寄、そのほか多くの人々もいる中から、兵法については最も熟達しているとの評判によって、大将より今回の戦の作戦一切をその方に任せるとの仰せをいただくようなことがあれば、その光栄、武士の本望、これにまさるものはないであろう。
しかしながら、これがどれほど重大で、大切なお役かということも、またこの上ないものなのである。それは、小さくは味方の人々の生死を左右し、大きくはお国の存亡にもかかわることだからである。
そこで、自分が考え付いた戦略を大将に申しあげ、その配備によって一戦に及んだ結果、味方の勝利となったならば、その名誉は自分一人の上に輝くのであるから、比べもののない大手柄ということができる。しかし、もしも敵に我が方の戦略を悟られて先手を打たれ、味方の備えが裏目に出たような場合には、どれほどの大敗となるかもしれない。それであるから軍師とはきわめて重大なお役であるというのである。》


「勝敗の責任を一身に負う」軍師の役割について説く。
軍師は、不慮の変事の際に、戦略を上申し、その配備により、闘いに及ぶ、勝敗を左右する戦略・配備がことを決することになり、国の存亡・味方の人々の生死を左右する重要な役目である。
勝利によって名誉は軍師の上に輝くことになる。
では、大敗した場合には軍師の上に下される処遇は何であろうか。
図式化し対比すれば数のようになる。

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