《主人を持ち、奉公する武士というものは、大身小身の別なく、常に倹約を心がけ、家計を破綻させぬよう十分に考えることが大切である。もっとも、多くの俸禄をいただく武士の場合には、たとえつまらぬことに金銀を費やして一度は家計に穴を開けても、直ちに反省して、ここを切り詰め、あそこを削りというように万事節約につとめるならば、やがて家計を持ち直すことができる。これは暮らしに余裕があるからできることなのである。
ところが小身の武士が大身のまねをして無用なことに金をかけ、家計に穴を開けてしまった場合には、暮らしにゆとりがないために次から次へ赤字が尾を引いて、どれほど節約しても間に合わず、しまいには後にも先にも行けぬような破綻を招くことは目に見えている。
しかし、家計が成り立っているかどうかは私事であり、奉公人として勤めているからには同僚との釣り合いということもあり、どうしてもやむを得ない出費があるものである。そうした場合には、仕方なしにさまざまな算段をこらし、いうべきでないことを口にしするべきでない真似もして、人々から不義理なやつだ、恥知らずだと呼ばれる結果となるのも、結局は、家計をうまく治められなかったための失敗から起こったことである。》
家計のようは倹約・節約にある。精錬潔白、正々堂々を旨とする武士は智謀・策略をめぐらすことを卑怯とする傾きがあった。常法の時には「家を斉える」が重要であり、武士がその節操を分け前るには節約、倹約が必要とされた。そこでも分に応じ、余裕を考えることを説いている。
【閑話休題】
勘定を合わせることが重要になる。現代では、勘定は「金銭的な帳尻合わせ」的な意味にだけ用いられるようになったが、語源は「いろいろ考えあわせたあげくの結論」を意味するものであり、「勘」の字が当てられた。当然感情も含まれたうえでの結論であり、「勘定=感情」で、結論されることもあった。
「家計と生活」を倹約・節約で感情を勘定に包み込んで、破綻を無くした。
【閑話休題】
勘定を合わせることが重要になる。現代では、勘定は「金銭的な帳尻合わせ」的な意味にだけ用いられるようになったが、語源は「いろいろ考えあわせたあげくの結論」を意味するものであり、「勘」の字が当てられた。当然感情も含まれたうえでの結論であり、「勘定=感情」で、結論されることもあった。
「家計と生活」を倹約・節約で感情を勘定に包み込んで、破綻を無くした。
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