2014年6月23日月曜日

漱石はお坊ちゃんに語った!!

最後は金目」発言 石原環境相、きょう福島で謝罪 - 毎日新聞
漱石は、学習院で講演し、坊ちゃん嬢ちゃんに金力について語っている。
《金力についても同じことであります。私の考によると、責任を解しない金力化は、世の中にあってならないものなのです。そのわけを一口にお話しするとこうなります。金銭というものは至極重宝なもので、何へでも自由自在に融通が利く。例えば今私がここで、相場をして十万円儲けたとすると、その十万円で家屋を建てることもできるし、書籍を買うこともできるし、また花柳社界を賑わすこともできるし、つまりどんな形にでも変わっていくことができます。そのうちでも人間の精神を買う手段に使用できるのだから恐ろしいではありませんか。すなわちそれを振りまいて、人間の徳義心を買い占める、即ちその人の魂を堕落させる道具とするのです。》
金力によって、人は徳義心を失うという現実はあるのです。
そして、また『現代日本の開化』において、
《日本の現代開化の真相もこの話と同様で、分らない中こそ研究もしてみたいが、こう露骨にその性質が分って見るとかえって分らない昔の方が幸福であるという気にもなります。》
といっているのです。

経済力優先で、世の中すべて金次第という風潮の中で、〈フクシマ〉の災禍を現実として受け止め、何とか自分を誤魔化して「金の問題じゃないよね」と言い聞かせ、立ち上がろうとしていた。
そこに、「やっぱり金でしょう」といわれたら、これまでの辛労、煩悶を札束で簡単に吹き飛ばされたようで、「そんなもんじゃない!!」という意地が湧いてくるのは当然ですね。
この事が示すものは、世の中は「金目」ではないものを求めているということですね。
「勘定」という言葉を改めるチャンスですね。
《後悔先に立たず》ですが、自省が求められているのは、我々全ての日本人ですね。

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